平和記念塔パゴダはミャンマーのシュエタゴンパゴダをモデルにして、1958年(昭和33年)に徳島県ビルマ会により建設され、平成元年に徳島県仏教会に移管され現在に至っています。塔内には当時のビルマ首相より贈られた仏舎利が納められており、太平洋戦争の戦没者13万柱余が奉安されています。その戦没者の慰霊施設として、平和記念塔パゴダは大きな役割を果たしてきました。しかし、戦後73年を経過し、戦争体験の風化と共に、年々来塔者は少なくなっております。また、60年を経過し老朽化が進む維持管理に対する徳島県仏教会の金銭的負担は大きく、今後もどう維持していくかが課題となっています。しかし現状では、徳島県仏教会が全体として取り組んでいる行事としては毎年9月の戦没者英霊過去帳法要しかなく一般からの関心も低い状況です。そこで、平和記念塔パゴダを戦没者慰霊の施設以外でも積極的に活用し関心を高めていこうと考え、この度、平和記念塔パゴダが建設されて60年を機に、改めて若い世代に戦争と平和について興味を持ってもらう最初の試みとして、声明・音楽イベントを行います。